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RADWIMPSもサプライズ登場!「空海」初日舞台挨拶レポート

RADWIMPSもサプライズ登場!「空海」初日舞台挨拶レポート
<左から、RADWIMPS(武田祐介さん、桑原 彰さん、野田洋次郎さん)、 染谷将太さん、阿部 寛さん、松坂慶子さん、チェン・カイコー監督>
世界的巨匠のチェン・カイコー監督の最新作で、夢枕獏氏の小説「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」を原作に、真言宗の開祖・空海が遣唐使として中国に渡った若き日の姿を描く、日中合作映画「空海-KU-KAI- 美しき王妃の謎」。
この度2月24日に全国公開を迎えTOHOシネマズ 六本木ヒルズにて初日舞台挨拶を実施。主演の染谷将太さんをはじめ、阿部寛さん、松坂慶子さん、チェン・カイコー監督が登壇しました。長い月日をかけて完成した作品の初日とあって感無量の面持ちを見せつつ、撮影の日々を振り返りました。
また、本作の主題歌「Mountain Top」と挿入歌「Shape Of Miracle」を書き下ろした、RADWIMPS(野田洋次郎さん、桑原彰さん、武田祐介さん)がサプライズゲストとして駆けつけ、登壇者に花束を贈呈。楽曲誕生時のエピソードなども話され、本作の門出にふさわしい華やかなイベントとなりました。その様子を詳しくレポートします。

 

染谷将太さん(僧侶・空海役)
映画の鑑賞後ということで、ご覧の皆さまは本作の世界観に浸っていただけたものと思います。今日はよろしくお願いします。
阿部 寛さん(遣唐使・阿倍仲麻呂役)
こんなに多くの方がいらしてくださり、ありがたいです。(映画をご覧になり)いかがでしたか? (観客:拍手!) ありがとうございます!
松坂慶子さん(阿倍仲麻呂の側室・白玲役)
皆さま、ようこそお越しくださいました。私の役は、(遣唐使船の描かれたスカーフを広げて)この遣唐使船に乗って、阿部ちゃんが演じた阿倍仲麻呂さんと一緒に唐の国に渡った女性・白玲です。どうぞ、よろしくお願いします。
チェン・カイコー監督
日本の皆さん、本日は週末にもかかわらず、劇場にお越しくださり、映画をご覧いただきましたことにお礼を申し上げます。
本作の完成には六年かかっていますが、その間は美しくもあり、困難もたくさんありました。すでに映画をご覧になられた皆さんが目にした唐の都のお城は、実景です。リアルさを求めて六年間かけて建築したものです。そこには約二万本の樹木も植えました。このような贅沢な映画を撮らせてもらえたことに感謝しております。本当にありがとうございました。

MC:それではキャストの皆さんにお話を伺います。本日の初日を迎え、撮影中の一番楽しかった思い出、今だから言える一番辛かった思い出をお話ください。

染谷さん:
このような(中国ロケ・中国語での演技の)経験は初めてでした。ですので、全てが楽しくもあり、全てが辛くもありという感じでしょうか。今思うと一番大変だったのは、中国語のセリフです。(日本の公開は全て日本語吹替版の上映ですが)僕は全編中国語でお芝居をするために、ゼロから新しい言語を覚えるのは本当に大変でした。でも、それも楽しくも感じられました。(オール中国ロケのため)現地では、監督がよく食事会を開いてくれまして、それが一番楽しかったです。大きな円卓を囲んで何度も乾杯をするという中華料理の宴(うたげ)を経験したことは思い出深いです(笑)。

MC:染谷さんは、中国の方に囲まれて日本人一人で撮影されていらしたんですよね?

染谷さん:
そうですね。監督はコミュニケーションを大切にしてくれて、撮影の前やシーンごとに毎回打ち合わせの時間を作ってくれました。

阿部さん:
僕が一番楽しかったのは大きなセットで撮影したことです。極楽の宴のシーンは、華宴楼という場所ですがそのすべてが本物なんです。あまりにすごすぎて、逆に全部がCGに見えてしまうかもしれません(笑)。完成作の映像ではごく一部にCGが加えられていますが、鮮やかな色彩は実物そのものです。染谷くんはお寺や池などもっともっといろいろなセットを体験しています。僕が参加した撮影は一部分でしたけれども、このようなスケールの大きい場の中に自分がいられて、また監督のこだわりと情熱を目の当たりにし、一カット一カットごとにきっちり収めていくという、いい意味の緊張感を得られて、役者としてすごく稀な経験をさせてもらいました。
辛かったことは、現場が氷点下十度でとても寒かったことです。朝の霧がすごくて視界は一メートルあるかないかという感じでした。三メートル先にあるはずの車が、どこに停まっているのか全く見えなかったです。そういう状況でしたから、エキストラの方が乗っている車が撮影場所に到着できずに、何時間か撮影が遅れることもありました。確か五時間遅れたことが二日あったと記憶しています。

松坂さん:
楽しかった思い出は、私が(中国の都市)城陽に到着した日が、ちょうど二年前の中秋の名月の日で、監督がお食事会を開いてくださいました。現場では、染谷さんが中国語を教えてくれたんです。例えば「『用意、スタート』は中国語でこうですよ」とか。お若いのに包容力があって、落ち着いていらして、頼り甲斐がありました。のちに天才と言われる空海さんを演じるにふさわしい方だと感じました。撮影中の辛かったことは、九月でしたので暑かったんです。そういう時に監督は「辛かったら、いつでもおっしゃってください」という温かくお優しい言葉をかけてくれました。
最初から最後まで現場では、監督の抱いていらした「作品を完成させていく」という情熱に対して、スタッフとキャストが一丸となって臨んでいたと思います。ご配慮にあふれた現場で、あの場所にいられたことは私にとってとても素晴らしい経験でした。

MC:染谷さん、松坂さんのお言葉を受けて、どのようなお気持ちですか?

染谷さん:
(恐縮気味に)僕はよく「若年寄」と言われます(笑)。

MC:改めて本作に参加されて、俳優人生の中で、本作がどういう存在なのか伺います。

染谷さん:
一生忘れられない作品であり、現場でした。撮影が終わった時は、それまで夢の中にいたようで、「空海」の世界観に浸っていたことに気づきました。撮影の時に自分が感じていたものより、さらに何倍にも膨らんで素晴らしい映画が完成していました。空海さんに学んだこともありますし、監督の演出で学んだこともたくさんあります。監督は美しい言葉で演出をされるんです。その一瞬一瞬が宝物でした。

阿部さん:
チェン・カイコー監督は中国で、日本でいうところの黒澤明監督のような存在です。僕は黒澤さんの映画に出たことはありませんが、そのぐらい緊張感やこだわりが一つ一つすごかったです。そういったこだわりの空間に自分が存在する機会は、二度とないだろうと思います。一生忘れません。
映画を作る姿勢は(他の日本の監督と)同じですけれども、細かなところで違いもありまして勉強になりました。本作での経験は今後の作品に活きていくと思います。

松坂さん:
初日にプロデューサーの方から「監督とお茶を飲みませんか?」と言われました。それで伺うと、監督は「この役をどんな風に思いますか?」というお話をしました。本気で取り組むために、時間の余裕を作り、気持ちを落ち着かせてくださる、そういうアプローチの方法が素敵だなと思いました。一番いい状態でカメラの前に立てるようにご配慮してくださいます。そのことをとてもありがたく思いました。
そして、私が参加してからも二年の月日が流れて、角川会長や椿プロデューサー、そして阿部さんや染谷さんの映画に対する情熱と愛に触れながら今まで来ました。「こういう素晴らしい方々とこれからも仕事していけるように、女優として覚悟を持ち参加して行こう」と思わせてくれたことに、とても感謝しています。

MC:チェン・カイコー監督、皆さんのお話を伺っていかがでしょうか。

チェン監督:
三人の皆さんは演技も素晴らしいですし、とてもプロフェッショナルでした。今振り返りますと、時折私は撮影現場で、難問を突きつけていました。例えば、現場でセリフを変更することもあり、中国語ですから皆さんにとっては覚えることが大変なことだったと思いますが、誰も文句を言いませんでした。しかも、しっかりと応じてくれました。皆さんの演技に対する向き合い方から、私は改めて学びました。
ここで原作者の夢枕獏先生にも一言お礼を申し上げたいです。先ほど、染谷さんもおっしゃいましたが、本作は「夢のような境地」ですよね。でも、それは夢枕先生の原作があったからこそ完成できましたし、夢の境地を体験できたのは先生のおかげです。私自身にとっても映画を作ることで、唐の時代に戻り当時の輝かしい文化と平和な世の中を体験・実感することができました。本当にありがとうございました。

MC:素晴らしい映像で私たちを誘ってくれましたね。そして、本日はなんとサプライズゲストの方々がいらしています。本作の主題歌「Mountain Top」と挿入歌「Shape Of Miracle」とご担当されたRADWIMPSの皆さんです!

■野田さん、桑原さん、武田さんから登壇者に花束の贈呈が行われました。

野田洋次郎さん(RADWIMPS)
このような素晴らしい作品に携われたことは光栄です。しかも、空海の船出を皆さんとご一緒できて嬉しく思います。
桑原 彰さん(RADWIMPS)
この映画の壮大なストーリーと豪華なセットによる素晴らしさに驚いています。もう一度映画館で鑑賞したいと思っています。
武田祐介さん(RADWIMPS)
今回主題歌と挿入歌を担当でき、無事公開初日を迎えられたことを、僕らもとても嬉しく思っております。本日、ご来場くださった皆さん、本当にありがとうございます。


MC:主題歌のお話が来た時はどうでしたか?

野田さん:
チェン・カイコー監督のお名前は存じ上げていましたが、僕らRADWIMPSにオファーをくださるのはちょっと意外なイメージがありました。去年の二月頃にお話をいただき、そして六月に実際に日本でお会いして、「どのような楽曲にするのか」ディスカッションをしました。その際に「この映画にはRADWIMPSの音が必要なんだ」と(監督が)言ってくださり、それが僕らには誇らしかったです。そのために「なんとか監督の期待に応えたい」という気持ちで臨みました。

MC:監督からは具体的な指示はありましたか?

野田さん:
監督は細かいことはおっしゃらなくて、「あなたが映画を観て、感じたことを曲にしてください」ということでした。そして、「この映画は『愛』と『赦し』が大きなテーマなんです」とお話されたことが一番印象に残っています。僕の中では「愛」と「赦し」で歌詞を紡ごうと思いました。

MC:監督からも楽曲作りの思い出をお話ください。

チェン監督:
実際に、打ち合わせをした時に、あれこれリクエストをしなかったと思います。RADWIMPSの皆さんが映画をご覧になって、好きなように楽曲をつけてくれることを望んでいました。RADWIMPSさんから学んだことがあります。主題歌はエンディングで流れますけれども、映画に別の意味をもたらすことができたと思っています。楽曲は重厚で壮大なものではなくて、「生きていることを喜びとして感じられるもの」になったと思います。それが本作に新しい感覚をもたらしてくれました。
野田さんがおっしゃったように、本作のテーマは「愛」と「赦し」です。ある女性が戦争で国が敗れたために責任をとらされる、そのような時代は二度とないだろう、ということが重要だと思います。

MC:染谷さん、阿部さん、松坂さんはRADWIMPSの楽曲を聴かれていかがでしたか?

染谷さん:
最後に優しく包み込んでくれる感じですし、映画で深いところまで行った後に、それをもう一段階深く思わせてくれたことに感動を覚えました。

阿部さん:
この映画の空海と白楽天のイメージにぴったりだと思いました。この作品をさらに大きくしてくれたと思います。ありがとうございます!

松坂さん:
私もそう思います。監督の映画の世界観を本当に素敵に表現してくださっています。撮影現場で監督から感じたのは、一緒に仕事をしている仲間やこれから映画の仕事に携わる若者たちのことを、とても大事にされているということなんです。今の人や、未来の人へ大事なことを伝えていく、そういう楽曲だと思いました。

MC:RADWIMPSの皆さんには、この映画の魅力を伺えればと思います。

野田さん:
最初にお話をいただいた時に、監督はご謙遜なさって「自分はもう年老いているので、あなた方のような若者が......」とおっしゃっていましたが、本作はすごく普遍的で今に通じる物語だと思います。長い年月をかけて作り上げた最終版を観た時に、これだけのものを諦めずに最後までやりきった監督は、ものすごいエネルギーの持ち主だと思いました。僕は異なるフィールドですが、同じくものを作る者として、ものすごく尊敬を覚えました。

桑原さん:
僕は中国の歴史を全然勉強してこなくて、時代背景をほとんど分からなくて観たのですが、すごく入りやすくて分かりやすかったです。歴史に詳しくなくても楽しめる作品なので、ぜひ観ていただきたいと思います。

武田さん:
ストーリーはもちろん素晴らしいですし、すごい映画だと思いました。とにかくすごいスケール感で、演技も美術も衣装もとにかく全てが美しいので、どんどん世界観に深く入り込めます。

MC:では、最後にチェン・カイコー監督と染谷さんからご挨拶をお願いします。

チェン監督:
日本の公開初日に、このように皆さんと参加できたことを嬉しく思います。私が心から願っていることが二つあります。一つは この映画「空海」を日本の観客の皆さんに受け入れてもらうこと、そして二つ目は映画が大ヒットすることです。本当にありがとうございました。

染谷さん:
本日は本当にありがとうございました。(主演の)僕が言うのもなんですが、この映画は劇場で観ないと損します! 一人でも多くの方が、この感動と迫力をぜひスクリーンで体験し、深い愛にどっぷりと浸ってもらえると嬉しいです。冬季オリンピックも終わりが近いですし、五輪の後はぜひ「空海」を観て、燃えてください! よろしくお願いします!

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